作者の言いたいことやテーマがすっごく深く書かれている本の一つとして
辻村深月の「ぼくのメジャースプーン」を紹介します!

心に傷を追った女の子を助ける少年の話です。
すっごくキラキラした青春の話なのかな?
そんな風に思って読んだけど全然違った(笑)

以下ネタバレ

少年が少女を助ける。
よくある話だと思って読んでたんだけど、この話のテーマはもっともっと深いところにありました。

「人は、誰かの為に泣けるのか」

誰かが死んで、それで悲しくなって泣いても、それは結局、その人がいなくなっちゃった自分のことがかわいそうで泣いてるんだって。人間は、自分のためにしか涙が出ないんだって、そう聞きました。本当ですか?

少年の葛藤は、全てこの言葉に凝縮されてました。

痛みは結局自分にしかわからない。
どんなに愛していても、人は他人の痛みをわかってあげることはできない。

一番心に残ったセリフ
「責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって『自分のため』の気持ちで結び付き、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです」
本文中のこのセリフを見たときに、何となく救われた気がしました。
みんな心のどこかで思っているかもしれないこと。
それをこの作者は思いっきりえぐるのです。怖いことです!

深い。
深すぎる話です。

支離滅裂なレビューになってますが、やっぱり辻村深月はすごい!